音楽コラム<vol.37> 寄稿:(元)島のクラプトン

Music&Live RUFFHOUSE

2022/02/12 10:16

フォロー

『エリック・クラプトンへの道は遠いw』第3回


■黒魔術師 リッチー・ブラックモアの呪い!

ジェフ・ベックと出会った1976年にはヤングギター誌がもうすでにあって、ギターキッズ(笑)の貴重な情報源だった。発行元のシンコーミュージックからはロック奏法シリーズも出版され始めて、第一弾はジェフ・ベック奏法、そしてエリック・クラプトン奏法(竹中チャー監修)と続く。

耳コピするしかなかった少し上の世代の先輩達に比べると、解説、タブ譜、ディスコグラフィーもついて至れり尽くせりの環境だったと思う。

早速ジェフ・ベック奏法を買って昼夜を問わず練習し、なんとか『わかってくれるかい』は弾けるようになったと勘違いしたものの、どうしたって『スキャッターブレイン』は弾けるようにならない。

だいたい三大ギタリストと称される人のプレイがそう簡単に真似できるわけがない・・・・と思い始めた頃、兄貴の部屋で一斗缶に人の顔を映したようなレコードジャケットを見つけた。


”マシン・ヘッド/ディープ・パープル(1972年)”である。難解さのかけらもない、至ってわかりやすいアルバムだ。


※映像は、1973年のNYでのライブ!この頃のイアン・ギランが一番カッコいいと思う!!!



『ハイウェイ・スター』のドライブ感に高揚し、ギター初心者がみんなやる『スモーク・オン・ザ・ウォーター』の4度奏法のイントロにも興奮する!

3-4弦、4-5弦の同じフレットを一緒に押さえて弾くだけであの音になるし、『ハイウェイ・スター』のソロ後半の16分音符も1弦上を上昇したり下降したりするだけなので、まぐれで右手と左手のタイミングさえあえばそれなりに聞こえる。


ジェフ・ベックになるつもりで買ってもらったフェルナンデスのストラトモデルの指板をなんの躊躇いもなく彫刻刀で削り、5角形のピックばかり使っていた頃は、きっとリッチー・ブラックモアの黒魔術の呪いにかかっていたに違いない(笑)

黒魔術なんてのは神秘性を持たせるためのイメージ戦略だとは思うけれど、レインボーまでずっと聴いていたぐらいだから、そういうカリスマ性ってのは大切なんだろうなぁと思っている。




■僕とクラプトン(おまけ)

※格闘技大好きEC師匠と僕!?

ツアーがなくても格闘技観戦にこっそり来日して、テレビ放送に映っていたりするお茶目なEC師匠。僕も大阪にいた学生の頃、日本拳法部に入部するほどの格闘技マニア(嘘w)

いや、EC師匠は観るだけで、決して人を殴ったりはしない・・・・・・今は(意味深)


それにしても、スキャロップド加工してしまった指板事件もさることながら、エリック・クラプトン奏法だけ買っていないことが、45年以上経った今でも悔やまれます。

ページを報告する

コピーしました

有料会員になるとオーナーが配信している有料会員限定のコンテンツを閲覧できるようになります。

Music&Live RUFFHOUSE ¥600 / 月

会員登録する

コピーしました