音楽コラム<vol.39> 寄稿:blackriver_k5
「ジミ・ヘンドリックスの想い出」
前回、記しましたとおり、高校二年生でブルースという音楽に触れ、その後、底なし沼にはまっていった訳ですが、高校生活後半は、直、ど・ブルースではなく、とりわけハマっていたのが、JIMI HENDRIXでした。
それまで、黒人音楽を意識したことはなかったのですが、ギター少年の耳には黒人のギタリストとして一番馴染めたものでした。
当時、すでに死後15年経っていた人の音楽に、これまた刺激を受けたものです。
その頃よく聴いていたのが、近所のゼル・タマルで買った「ジミ・ヘンドリックスの想い出」というLP2枚組のベスト盤でした。
カセットテープに録音し、毎晩ヘッドホンをかぶって、大音量で聴きながら眠りにつく日々を送ったものです。
それでは、代表曲 ”紫のけむり” を
また、同時期によく観ていたビデオが、「Jimi Plays Berkeley」でした。
最初の ”Johnny B. Goode” からバリバリです。
高校三年当時にやってたバンドでカバーし、文化祭で演ったら「うるさ過ぎる」と名誉の苦情をいただきました(笑)
この人の魅力は、ライヴでは、ギターを歯で弾いたり、燃やしたり、壊したりしますが、個人的には、オーバーダビングをはじめ、様々な先端技術を駆使した、異次元にトリップ出来るようなスタヂオ録音にあると感じます。
また、スタヂオ盤を聴き、ライヴでは無理やろ?と思う曲を、ライヴでやってるところがこれまたスゴイのです。
そんな訳で、今さら説明の必要もございませんが、”Little Wing” を。
こんな感じで、ジミヘンを聴きながら、ふと思ってしまいました。
1970年に27歳で没した後、50年以上経って、コロナという感染症が蔓延していますが、今生きていたら、どんな音を作っていたでしょうか?