音楽コラム<vol.30> 寄稿:Azumaya-San

Music&Live RUFFHOUSE

2022/01/31 22:01

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「門前の小僧、習わぬ経を読む」


今回は、大学進学時に、母親からラジカセを買ってもらうために訪れた電気屋でデモで流れていたのを聞いて全身に電気が走った(感電したわけではない!)「カシオペア」のサードアルバム「Make Up City」・・・ドラムが神保彰に代わったスタジオ録音一作目で、彼らの代名詞的な一曲「Eyes Of Mind」も初収録の名盤です。


さて、今でこそ「友達親子」というのは普通ですが、僕のような昭和の人間にとって、幼少の頃はいざ知らず、中学~高校時代など子供(特に息子)とは「敵対関係」にあったといっても過言ではありません。そして僕も例外ではありませんでした。


そんな僕が息子に与えた数少ない示唆は「太鼓をやれば?」くらいなもの。


地元にある某和太鼓集団のリーダーと話をする機会があり、漠然と「子供には音楽に触れていてほしい」と思っていた僕は、嫁さんにそれとなく「参加してみれば?」と勧め、果たして実際にそうなった訳です。


残念ながらそこでは芽が出なかった息子はドラムには興味があったようで、中学で吹奏楽部に入部しパーカッションを担当、そして高校に行くころには「音楽科に進みたい」と言い出しました。そして、その頃の彼の神様は「神保彰」と聞いてびっくり仰天!


もちろん家族で車移動するときに、いつもフュージョンや洋楽をかけてはいましたが、そのドラムが神保彰だのスティーブ・ガッドだの・・・と説明したことなどただの一度もありません。どうも自分でインターネット経由で知ったとのこと。


あれよあれよという内に今や東京の音大生となった彼は、当の「神様」から授業を受けるという、「お釈迦様」でも気が付きそうにない展開。


この年末は1年半ぶりに帰ってきた息子・・・車でいろいろ「アッシー」をさせられましたが、最近はこちらがiTunesを聞きながら最新のJAZZやFUSIONを教えてもらう羽目にw


よく「社会人になる」とか「結婚する」とかの前に親子で酒を酌み交わす・・・なんてベタなシーンが僕にあるなどと夢にも思っていませんでしたが、次はライブ会場で「実は今日は親父が見に来てて・・・」なんて?で、CD買い占めちゃったりなんかして・・・


はは、まさかねw 

さて、Youtube動画はカシオペアが久保田利伸の「バックバンド」になったら・・・というこちら。



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