音楽コラム<vol.41> 寄稿:エキサイト中條
「仏壇返しはしたことありません」
きっかけは『すかんち』なんですよねぇ…
大学時代、私は軽音楽部に所属し、ヴォーカルとして数バンド掛け持ちしながら学生生活を送っておりました。
私が通っていた当時、その大学には音系団体が4つありました。軽音楽部以外にブルース研究会、アメリカ民謡研究会、フォークソング部。まぁ、どの団体も団体名にはとらわれずに各々がジャンル様々に活動していたわけですが(笑)
その中でもブルース研究会(通称:ブル研)とは交流が多く、私もブル研の先輩方が組んだ『ボ・ガンボス』のコピーバンドにVo.で参加してライブさせてもらったこともありました。あれは楽しかった…
そんなブル研に‟ローリー濱岡″という先輩がおりまして、名前でおわかりのとおり『すかんち』のコピーバンドをされておりました。
テレビやラジオで流れる音楽しか知らずに‶バンドがで唄ってみたい″という思いだけで軽音楽部に飛び込んだ田舎者の私、大学1回生で初めての学園祭で観たそのバンドに心を射抜かれました。
近くにいたブル研の人に
「あれって誰の曲なんですか?」と。
「中條、知らんのか? あれ、『すかんち』ってバンドの曲やで。」と。
確か、『恋の1,000,000$マン』とか『恋のT.K.O』とかやってたと思うんですけどね、ギターはギュインギュインかっこいいし(濱岡さんもうまかった!)、曲はキャッチーやしで「むっちゃ、ええやん!!」と。速攻CDも買いに行き、しばらくは『すかんち』ばかり聴いていたように思います。
QUEENが好きになったのも、グラムロックに興味を持つようになったのも、ツェッペリンは40歳ぐらいになってやっと良さがわかるようになりましたけど(笑)、今思えばこの『すかんち』が原点だったのかもしれませんね。
ローリーはもちろん、かわいいSHIMA-CHANGのボーカルと太いベース、迫力あるポンプさんのドラムに田中さん/文明さんのキーボードプレイ…う~ん、デリシャス‼
すぐ買ったのは『SWEETS』というベストアルバムですけど、個人的に一番好きなのは『OPERA』かなぁ~。収録曲の中でも「仏壇返しにはかなわない」なんて、タイトルもですけどイントロのギターフレーズが最高ですよ!
いやぁ、ほんとにもう…
あれ…? 僕、今回のコラムでは『ザ・コレクターズ』のことを書こうと思ってたんですけどね... いやね、『ザ・コレクターズ』のファンになったきっかけが、実は『すかんち』なんですよ。だからそのエピソードをね、と。
まぁ、次回にとっておきますかね(笑)
なんせ、『すかんち』も僕の大事な原点であり、エキサイト中條を作ってくれている要素の一つであることは間違いないですからね。
今回はこれにて。
サンキューエキサイト!!!