音楽コラム<vol.42> 寄稿:Eloiseカポノ
「3枚のアルバムのお話」
Stuff,Hotel California,33&1/3いずれも日本盤が1976年12月21日にワーナーパイオニアから発売されたアルバムであり、当時の音楽雑誌、主に私が買ってたMUSIC LIFE の1月号の広告に掲載されてたアルバムです。
私は、どれを買うか迷いました。
今なら、迷わず3枚とも買うことができるだけの経済力はあるのですが(笑)当時高校2年の私は、いっぺんに買えるはずもなくお年玉を手に悩みました。
で、親友のサーファー上原くんに相談してみました。実は、ジョージ・ハリスンを買いたいと思ってるんだと!
彼は、開口一番、「そんなダサいのやめとけ!ポパイ少年、買うならイーグルスのホテル・カリフォルニアやぞ!」
まだこの時点では、このアルバムが歴史に残る、また、歴史の分岐点ともなる偉大なアルバムになるとは、誰にもわかりませんでした😅
流されやすい性格の私、Stuff も当時、ジョー・コッカーのスティングレーと言うアルバムのバックを務め、そして1976年のモントルー・ジャズ・フェスで大絶賛を受けたバンドとして鳴り物入りのデビューアルバムだったので、迷ったんです。
ジョージ・ハリスンは、ダーク・ホース、エクストラ・テクスチャ(ジョージハリスン帝国)と立て続けに買ってたので、これは、ジョージファンとしては買っておかなきゃと思った次第です。
結論は、大ヒットアルバムとなったイーグルスのホテル・カリフォルニアを買って、大正解となったんですが、ジョージ・ハリソンへの想いが募ること45年♬
この度、やっと通じ、某中古レコード屋さんのSNSで入荷したとの情報により購入することが出来ました(^◇^;)
この3枚のアルバムは今でも愛聴盤です。イーグルスのニューキッド・イン・タウン♬
スタッフのマイ・スウィートネス♬
ジョージ・ハリスンのラーニング・ハウ・トゥ・ラヴ・ユー♬
この3つの曲の共通点は、いずれもローズピアノのイントロで始まること。イーグルスはジョー・ウォルシュ!
スタッフはもちろん、リチャード・ティー!そして、ジョージ・ハリスンの曲もリチャード・ティー!
リチャード・ティーの奏でる音は、なんとも煌びやかで、グルーヴ感溢れるもの!
おそらく、この時に、フェンダー・ローズを知ったのかもしれません?たぶん。
リチャード・ティーの奏でるローズがジョージ・ハリスンの優しい歌声に暖かみを加えています。
これをAOR と呼ばずしてなんと呼びますか?
Learning How To Love You (愛のてだて) by George Harrison