音楽コラム<vol.48> 寄稿:スマイリーとも子
「小鳥はとっても歌が好き」
2017年の9月、我が家に小鳥がやってきた。
知り合いの知り合いからもらった青いセキセイインコ。すごく嬉しかったが、ウンともスンとも言わず、静かにしている。
写真を撮ろうとしてスマホを構えたら暴れるし、知らないところに連れてこられて辛かったんだろうと思う。
それでも、何日か経つとチュンとかチチとか鳴いて、すごくかわいい。
テレビの音にはけっこう反応して、前の飼い主のおばあちゃんが好きだった番組がなんとなく分かる。
「サラメシ」とか「生活笑百科」とか「相撲」とか。
「サラメシ」は今も大好きで、中井貴一の声が聞こえたら、鳴きまくっている。
ある日、夫がギターを弾きながら、オーティスの「Try A Little Tenderness」を歌ってたら、チュチュチュチュ、チチチチとめちゃくちゃ鳴いてくれた。
このとき、この曲をきっかけにいつもかわいい鳴き声をきかせてくれるように。
ギターの音、人の歌声が特に大好きなよう。ベースの音には興味がなさそうで、全く相手にされないが。
私と夫がバンドの曲を練習しているときは、大きい音のところは大きいチュンチュン、小さい音のところは小さいチュチュチュ。
曲が終わるとすっと静かになって、まるでメンバーの一員のよう。
前回のコラムで孫と一緒にオーティスをきいている話を書いたけど、夫も私も孫も鳥も、みんなが大好きなオーティス。
うちの鳥が洋楽ファン(?)になったきっかけの曲
「Try A Little Tenderness」を聴いてほしい。