音楽コラム<vol.49> 寄稿:エキサイト中條

Music&Live RUFFHOUSE

2022/03/26 18:36

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「満を持してのコレクターズ」


いやね、『ザ・コレクターズ』のファンになったきっかけが、実は『すかんち』なんですよ。



前回のコラムの最後でこう記したままに、今回は『ザ・コレクターズ』のお話。

前回のコラムの続編と考えていただければありがたいのだが、1回生の秋、仲良くしてもらってたブル研(ブルース研究会)の先輩に「すかんちのライブに行かないか?」と言われた。

もちろん答えは「YES!」
そしてそのライブというのが、『すかんち』と『コレクターズ』とのジョイントコンサートだった。


当日、大阪厚生年金会館。

まずは『すかんち』、そして『ザ・コレクターズ』と続く。

初めて観る『すかんち』のライブ、それはもう楽しかった!!

そしてそのテンション高ぶった状態で始まった『ザ・コレクターズ』のライブ。

初めて観るバンド、もちろん初めて聴く曲ばかりなのだが、これがまた肌に合ったのだ…

このライブをきっかけに、僕は『ザ・コレクターズ』にハマっていくのである。


ザ・コレクターズ。
THE WHOやPINK FLOYDといったブリティッシュ・ビートロックやサイケロックに影響を受けた加藤ひさし(Vo.)と古市コータロー(G.)が中心となって結成。1987年にアルバム【僕はコレクター】でメジャーデビュー。以降、ドラムとベースのリズム隊はメンバーチェンジがありながらも、デビューから35年を迎えた現在も現役バリバリでロックしている。先日3月13日にも日本武道館でのライブを終えたばかりである。


ヴォーカル:加藤ヒサシさんの伸びるハイ・トーンは、61歳となった現在も健在!!

キーが高い曲ばかりなのによく声が持つなぁ、とほんと感心してしまう。

そして、コータローさんのソリッドに掻き鳴らすギター!!

日本武道館でもライブハウスでも、どこでもいつでも4人で奏でるロックンロール。

そう、シンプル・イズ・ベスト。
余計な化粧をしなくてもカッコいいものはカッコいいのだ。

‟物理の先生になりたかった″という加藤さんらしく、宇宙や科学をテーマにした歌詞の曲が多いのも特徴的だが、その歌詞にもどこか可愛さがあって、きっと60歳を過ぎた今でも夢見るロック少年のままなんだろうなぁ、と思う。理想だなぁ…


大学4回生で組んだ自分のバンドでは主にザ・コレクターズの曲をコピーしていたし、大学最後に唄った曲はザ・コレクターズの代表曲『世界を止めて』。

エキサイト中條として弾き語り活動している今、僕の楽曲にもザ・コレクターズの影響は随所に表れています。


2017年3月1日に行われたバンド初の日本武道館ライブのDVDを観ながらこのコラムを書いているのだが、そのアンコールで加藤さんが叫んだ言葉がある。


「コレクターズにとって、これ(日本武道館)はひとつの夢だったんだ。30年かかったけどこの景色を見ることができた、ありがとう!(中略) みんなも、バンドやってる連中も、絶対にここで唄えるんだ!何年かかってもやってくれ!」


続けることの難しさ、そして、続けることの素晴らしさを見せてくれるザ・コレクターズ。

僕も、まずは県立武道館を目指してエキサイトしていきましょうか!

 

先月、次のコラムはコレクターズだなと考えていた時、紹介する曲は『青春ミラー』と思っていました。もちろんその曲も是非チェックしてほしいのだが、2月下旬からのロシアによるウクライナ侵攻が起きて世界には重苦しい空気が流れています。

それでも平和を願い、穏やかな日々が来ることを願い、今回『NICK!NICK!NICK!』という曲を紹介させていただきます。


今夜もサンキューエキサイト‼

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