音楽コラム <Vol.9> 寄稿:rookie1957@いまは横浜
1967年頃、昭和・港町尾道・小学生が見た瀬戸内の夕焼けと
The Sun Ain't Gonna Shine Anymore
切ないなぁ、センチメンタルだなぁ、雲のかかったようなヴォーカルとコーラス(後年、こんな?バンドの楽曲がフィルスぺスターの仕業と知る)
1957年生まれの私は、住んでいた港町尾道の片隅で、多分小学4年生の頃から毎月数十枚のアルバムを2才上の兄貴と買いあさっていた。グループサウンズ、プロテスタントフォークソング、ビートルズ、プレスリー、ディラン、モンキーズ、クリーム・・
で、かなり大人になって四国に流れ着いて。高松のグラファンに深夜行くと、よく武田さんにかけてもらっていたのが、ウォーカーブラザーズ。このジャケットのアルバム。曲は「太陽はもう輝かない」
ウォーカーブラザーズは、日本だけでニッチに少し人気が長続きしたグループ。
この曲は全英1位、全米13位とか。
英国で解散したあと、日本だけで再結成コンサートをしたとか。武道館で!
この頃がどんな時代だったかと、ちょっと調べてみた。
・佐藤首相の東南アジア訪問反対運動 全学連デモで学生1人死亡
・チェ・ゲバラ死亡
・オーティス・レディング飛行機事故死亡
・『Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band』発売
・ミニの女王ツイッギー来日
・「青い影」プロコル・ハルム
・ヴァニラ・ファッジ「キープ・ミー・ハンギング・オン」
・クリームLP「カラフル・クリーム」
ぐじゃぐじゃのクリームのサウンドに没頭して、サージェントペッパーズをなんじゃこりゃと何度も何度も聞きながら。でも、これ、軟弱でセンチメンタルなスコットウォーカーの「The Sun Ain't Gonna Shine Anymore」を聞いて、口ずさんでいた。
子どもの頃からの、こんな環境だったことに感謝しかないと感じる還暦オーバーな日々。
いつも、やっぱり、時代と一緒に。時代をひっくるめて音楽を聴いていた気がする。
あ、ギターを買ってもらったのは小学4年生。もちろん、定番のエリーゼのために、からスタートしたです。
では、また!