音楽コラム <Vol.13> 寄稿:Azumaya-San
「棺桶レコード」という言葉があります。
死んだときに棺桶に入れてほしいくらいの愛聴盤・・・ということで「無人島レコード」と同義ですが、来年還暦を迎えるわが身としては「棺桶レコード」のほうがしっくりくる様な気がしてきました(笑)
この「棺桶レコード」、自分自身の年齢などによってかなり違いは出てくるのでしょう。自分のSNSやBlogを紐解くと過去に何度か改訂しています。
一番古いものでは2008年に書いていましたが、その時の1位がMiles DavisのKind Of Blueでした。その理由は「他に似たようなレコードがない」から。
MilesDavisもそれを彷彿とさせるトランぺッターはいる。Eric Claptonだってよく似たスタイルの人は沢山いるし、彼らの作品と似たようなレコードはいくらでもある。だけどこのアルバムだけは、それが今も全く思いつかない。
つまり「Kind Of Blueのような音楽が聴きたかったらKind Of Blueを聴くしかない」・・・だから14年たった今でも相変わらず、僕の棺桶レコード第一位なのです。
以下、2021年版の「棺桶レコード 10選」を挙げておきます。
(Kind Of Blue以外は順位ではありません)
1:Kind Of Blue / Miles Davis
2:Ballads / John Coltrane
3:The Nightfly / Donald Fagen
4:Ladies Of The Canyon / Joni Mitchell
5:Cover Girls / Shawn Colvin
6:Songs(40th Anniversary Editon)/ Sugar Babe
7:招待状のないショー / 井上陽水
8:Live At The Greek Theater / Yellow Mgic Orchestra
9:惑星 / 冨田勲
10:A Bland New Me /Aretha Franklin With The Royal Phillharmonic Orchestra
Videoは10のAretha Franklinに因んでこちらをご紹介しておきましょう。
2015年、Carol Kingがケネディセンター名誉賞を受賞した際のパフォーマンスでAretha Franklinが歌う「Natural Woman」・・・Carol Kingは感激のあまりはしゃぎまくり、オバマ大統領が感動で涙ぐんでおります(笑)