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音楽コラム<vol.26> 寄稿:スマイリーとも子
「私と孫とオーティス」
以前、ラジオ放送でも話したことがあるのだが、私はベースに全く興味がなかった。
ベーシストがいなかったから、私がやってみようか…となんとなく始めたときの感覚がいつまでも続いていたので、楽器そのものにも、音にも熱心になることがなく、バンドが出来るからいいか、という感じ。
ベースに興味が出てきたのは3年前ぐらいだろうか。
地元アマチュアバンドの演奏を聴いたり、YouTubeでいろんな動画を見るうちに、ちょっと自分の好きな音が分かるようになってきた。
その頃にプレベいいなあ、欲しいなあ…、と思うようになった。
そして一昨年の春、プレベを買った。
すると、私の指でも太い音が出た。
それがうれしくて、今までこだわりも何もなかったのに、急にいろんな曲のベースを聴いてみる私。
八幡屋でも練習していていたオーティスのDock of the bayが、普通に好きな曲からすごく好きな曲に急浮上。
オーティス熱が上がりまくったところに、今度は孫が誕生、生後2週間ぐらいからDock of the bayを聴かせてみると…、泣いている孫がすっと静かになり、すやすやと寝る。これは世界で一番すばらしい曲じゃないかという気持ちになって、孫と一緒に毎日聴くように。
今、孫は1才3ヶ月になり、幼児向けの歌をYouTubeで楽しんでいるが、幼児歌の合間にDock of the bayを必ずかけている。
嫌がることもなく、聴いてくれるのがうれしい。
孫が大きくなってライブに来てくれるときには、Dock of the bayを演奏すると、今から決めている。