
音楽コラム<vol.115> 寄稿:Eloiseカポノ
コラム Cross Over 21 第13夜(2026.8.25)
まだまだ夏の余韻を その2――KALAPANAだけじゃないぞ!
ラジオ連動型コラムの第13夜です。
最後までお読みいただき、ぜひラジオの無料リアルタイム放送や有料会員向けのアーカイブ放送もお聴きいただければ幸いです。また、どんなことでも構いませんので、コメントを書き込んでいただけると励みになります!
香川県が大変なことになっています。
早明浦ダム(高知の山奥にあるダム)の貯水率が低下し、25日午前0時から18年ぶりに「第4次取水制限」に入ることが決まりました。明々後日からは供給量が60%もカットされるそうです。このまま雨が降らなければ、9月上旬にも貯留量が0%になる見通しとのこと。
みなさんご存じの通り、香川県は「うどん県」ですので、うどんを茹でたり冷やしたりするのに大量の水が必要です。個人的にはうどんをほとんど食べない(香川県民ではない)ので、食べられなくなっても何ら問題ありませんが、うどん県民にとっては一大事ですよね。知らんけど(笑)。
でも、きっとどこかで帳尻が合うはずです。
本当は、先日の千葉や東京の雨を少し分けてもらえたらいいのですが……。
さて、先月はカラパナで夏の余韻を感じていただきましたが、今夜も去り行く夏を惜しむべく、ラテンフレーバーやトロピカルフレーバー漂う夏の音を60分間お届けします。
1. It’s Raining Men / The Weather Girls(1983:Success)
雨がほしい!切実な願いです! ザ・ウェザー・ガールズ、みなさん覚えていますか? マーサ・ウォッシュとイゾラ・アームステッドによるアメリカの女性デュオです。この曲は全米ダンス・チャートで初の1位を獲得し、彼女たちの最大のヒット曲となりました。 このミュージックビデオの冒頭では、ニュース番組のスタジオにいるウェザー・ガールズが登場し、「空から男性が降ってくる」という天気予報を発表します。窓の外を確認した2人は、傘を手に飛び出していき、降ってきた男性たちの元へ駆け寄ります。……見たくもなかったのですが、別のシーンでは、ランジェリー姿のウェザー・ガールズがハート型のベッドに横たわり、パンツ一丁の男性たちに取り囲まれて溺愛されている様子も描かれていました。
2. What You Won’t Do For Love / Pete Escovedo(2018:Back to the Bay)
8月15日に75歳のお誕生日を迎えた(はずの)方のお歌です。ボーカルはボビー・コールドウェルさんですが、収録されているのはシーラ・Eさんのお父上、ピート・エスコベドさんのアルバムから。「風のシルエット」のラテン・バージョンです! みなさんは、おなじみのオリジナルとどちらが好きですか?
3. Everything Is Coming Our Way / Coke Escovedo(1976:Comin’ At Ya!)
次はシーラ・Eさんのおじさん! ピートさんの弟、コーク・エスコベドさんで「Everything Is Coming Our Way」。自らも参加していたサンタナの3rdアルバムからのナンバーで、オリジナルよりも軽やかな仕上がりです。
4. Nena / Malo(1972:Malo)
カルロス・サンタナさんの弟、ホルヘ・サンタナさんがお兄さんに負けじと結成したラテン・ロックバンド「MALO」のデビューアルバムから「NENA(ネナ)」。サンタナもそうですが、1曲が長いですね。ラテン人特有の熱さゆえ、あっさり・さっぱりとはいかないのでしょう。この暑苦しさをぜひ感じてください。サンタナとの違いは、ブラス(ラッパ)を取り入れているところくらいでしょうか? 知らんけど。
5. Seychelles / Jorge Santana(1978:Jorge Santana)
半世紀近く経って、なにがどうなってこうなったのか? ジャパニーズ・フュージョンブームが海外で起きているという不思議な現象! その中心人物が高中正義さんです。彼が1976年に出した1stソロアルバム『SEYCHELLES』のA面1曲目が「Oh! Tengo Suerte」。どのような経緯からか、曲名ではなくアルバムタイトルの「Seychelles」という表記で(ホルヘ・サンタナに)カバー収録されていました。※後にCD化された際には訂正されています。
6. Samba 4-2 / Ralph MacDonald(1995:Reunion)
ラルフ・マクドナルドさんはパーカッショニストであると同時に、作曲家・プロデューサーでもあります。グローヴァー・ワシントン・ジュニアさんにも愛された彼の音楽。スティールパンの音色を聴くと、なんだか南の島が浮かんできてトロピカルな気分になれますね。
7. Marina del Rey / Marc Jordan(1978:Mannequin)
マーク・ジョーダンさんのデビューアルバムには、スティーリー・ダン人脈のプロデューサーやエンジニア、ミュージシャンが多数参加していました。もちろん、この曲のドラムがジェフ・ポーカロさんであることは聴けばすぐにわかります。スティールパンは彼の演奏ではありませんが、カリプソ風で夏を感じさせる一曲です。
8. Give One Heart / Orleans(1975:Let There Be Music)
9. Back In The Day / Cecilio & Kapono(2009:Cecilio & Kapono)
レゲエはジャマイカ発祥の音楽ですが、ジャマイカのミュージシャンだけのモノではありません。見よう見まねでロックアーティストたちもそのエッセンスを取り入れ、レゲエ風サウンドを作り上げました。レゲエ=夏と感じるのは、やはりカリブ海に浮かぶ常夏の島だからでしょうか? ズンチャ、ズンチャ……と思わず体が上下に動いてしまう音楽ですね。
10. Sailing To Paradise / Pablo Cruise(1978:Worlds Away)
カラパナはハワイ、パブロ・クルーズはサンフランシスコのグループ。当時はともに「サーフ・ロック」という言葉で一括りにされていました。要するに、サーファーたちが好んで聴くロックですね。ただ、アメリカでのサーフ・ロックはビーチ・ボーイズやベンチャーズなどの軽快で明るいロックンロールであり、カリフォルニアのビーチ文化を背景にした音楽で、日本でイメージされるものとは少し違っていました。
11. Desafinado / Gal Costa(1973:Índia)
アントニオ・カルロス・ジョビンさんのボサノヴァ・スタンダードを、ブラジルを代表する歌手ガル・コスタさんが歌います。このアルバムはジャケットのエロさに惹かれて買ったのですが……興味のある方はぜひ検索してみてください! あっと驚く為五郎ですよ(笑)。
12. Time After Time / Ivan Lins(2001:Jobiniando)
この曲には同名異曲がありますよね。ご存じシンディ・ローパーさんの曲(マイルス・デイヴィスさんもカバーした名曲)が有名ですが、今回お届けするのは1946年にサミー・カーン作詞、ジュール・スタイン作曲で生まれたジャズ・スタンダードの方です。ブラジルの五木ひろしとでも言うべき国民的歌手、イヴァン・リンスさんが歌えば、見事なMPB(ブラジリアン・ポップス)になります。
13. Last Summer / Rod Stewart(1978:Blondes Have More Fun)
スーパースターはブロンドがお好き! まさに原題のアルバムタイトルから想像できますね。ジャケットからはとても想像できない爽やかな夏向けの曲です。新幹線の名古屋駅ホームで見送ってから45年以上も経ちますが、ロッドさん、元気にしてるのかな?(※当時、アルバイトで警備をしていました。)
やはり今夜の1曲は、これしかないでしょう!
The Weather Girls - It's Raining Men
