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音楽コラム<vol.59> 寄稿:デビッド近藤
匂う音(ブルース)の権化ライトニンホプキンス」
6月の高松RUFFHOUSE"音楽コラム"は、ブルースマンをイメージしたイラストは間違いなくライトニンになるというくらい、ブルースマンのイメージがぴったりのMr.ブルース「ライトニンホプキンス」のことを書いてみたい。
僕が、ライトニンを初めて聴いたのは十代のブラインドレモンやロニージョンソン等を聴いてから更に後だったと記憶している。
初めてロバートジョンソンを聴いた時も「未知な音」だったけど、ライトニンは「未知な音」に加えて「体臭のように匂う音」だと思った記憶が、今でも新鮮に残っている。初めて聴いたライトニンは真っ赤なジャケットの「モジョハンド」だったが、ざらつきのあるディープな歌声、低音から匂うフレーズ、タイミング、切れ味、臭み抜群のギターのオブリガード、エレキギター、ベース、ドラムで構成が整えられたシカゴブルースより、もっと生々しく、野性的に感じた。
ロバートジョンソンの体験は、しばらく「これはきっと凄い音楽なはずだから・・」と、自分に言い聞かせながら、半ば、背伸びして、最初は聴いた覚えがあるが、ライトニンホプキンスは、初めから「病みつきになる音楽」だった。
ライトニンが得意なブギの乗りは、ホンカ♪ホンカと前に、前に行く独特な乗りなのであるが、強烈なビートとグルーヴで、これまた癖になるサウンドだ。また、ディープなスローブルースのアコースティックギターの低音の使い方が、僕は大好きなのである。また、しゃべりもファンキーで、ライヴの実況を聴いていると、MCも含めて、ライトニンホプキンスの音楽だと確信する。
更に、ピアノもよく弾いており、こちらも実にファンキーで大好きだ。後はエレクトリックギターにクライベイビーをかまして、ロックな演奏をしたり、レパートリーも、バラエティーに富んでいる。
キャリアの長いブルースマンの一人でもあり、初期のものから、晩年の70年代の終わりの演奏まで、様々な時期の彼を楽しめるのも魅力。
しかし、初期からライトニンホプキンスはほとんど変わらない❗
とにかく一度聴いてください❗
「ライトニンホプキンス」