音楽コラム<vol.70> 寄稿:ホチペディア
「プロレススーパースターテーマ曲列伝 第6巻」
皆さんこんにちは。
プロレスと音楽の伝道師・ホチペディアです。
真夏日が続く中、いかがお過ごしでしょうか?
プロレス者にとって夏といえば、そう!”真夏の祭典”G1クライマックス。
ということで第6巻はG1クライマックスの第1回大会優勝者であり、史上最多優勝者(通算5回)でもある“元祖・夏男”蝶野正洋さんを取り上げてみたいと思います。
まず蝶野さんといえば誰もが思いつくテーマ曲はこちらだと思います。
CRUSH/Royal Hunt
バラエティ番組に出演される際にもよく流れるので、世間一般でもお馴染みの曲ですね。
デンマーク出身のHRバンド、Royal Huntの1st.アルバム「Land Of Broken Hearts」に収録されてた「Martial Arts」というインスト曲を親交のあった蝶野さんのためにロングver.に作り替えたものが「CRUSH」です。
「CRUSH」自体は’94年9月に”黒のカリスマ”としてヒールターンした頃から使用していますが、2000年2月のTEAM 2000結成以降は冒頭にPuff Daddy & The Familyの「No Way Out」を繋げて使用してます。
No Way Out/Puff Daddy & The Family
ただワタシにとって蝶野さん、そしてG1のテーマ曲といえばこれなんですよ。
Fantastic City/鈴木修
誰もが予想しなかった“超大穴”蝶野正洋の優勝と乱れ舞う座布団、鳴り響く「Fantastic City」。
あの’91年8月11日・両国国技館のエンディングはプロレス史に残る名シーンだったと思います。
そしてこの曲を作曲・演奏(主にギター)しているのは“Mr.プロレステーマ曲”鈴木修さんです。
平成以降メジャー団体のレスラーが使用している入場テーマ曲の多くは鈴木修さんの作品と言っても過言ではありません。
ちなみにテレビ朝日「ワールドプロレスリング」のOPにEmerson, Lake & Powellの「The Score」を採用したのも鈴木修さんです。
The Score/Emerson, Lake & Powell
話を蝶野さんに戻しますと、2014年4月を最後に試合から遠ざかっており、今年3月の古巣・新日本プロレス創立50周年のセレモニーでは杖をついて入場されていました。
若い頃から首に爆弾を抱えていた蝶野さんですが、現在は深刻な腰痛で歩行も困難な状態だそうです。
まだ引退は表明されていませんが、リングで再び勇姿を見れることは難しそうですね。
同世代の多くが既に引退されたり、鬼籍に入られたりしていますが、バラエティ番組やYouTube等で元気な姿を見せ続けて欲しいと思います。
それではまた。