音楽コラム<vol.72> 寄稿:デビッド近藤

Music&Live RUFFHOUSE

2022/09/06 12:35

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「バディ・ガイ~僕の生バディ体験」


9月の高松RUFFHOUSE 音楽コラムは18歳の時に衝撃を受けた、ご存知、現役最後のリアル世代ブルースマンMr.バディ・ガイについて書いてみたい。


バディ・ガイを初めて聴いたのは18歳の時、当時住んでいた神戸のレコード店で買った、チェス盤の初期のバディガイだった。
針を落として聴こえて来たのはヒステリックな高い声のボーカルに、まず衝撃を受けた。10代のロック少年は「歌上手‼️」と、思った記憶が。

ギターは、クリーンなストラトキャスターのサウンドも、冷たーくクールに炸裂していく感じが新鮮だった。
当時、聴いていたクリームのロックギターとは、全く異次元の世界というか、全く別物だと体感できた、生々しい音だった。



バディ・ガイのことを知りたくて、いろいろな雑誌や音楽書をあさってみたら「ブルース界のジェフベック」・・(苦笑)というキャッチフレーズの写真を見かけた。
当時は「凄いなぁ、ブルース版ベックか・・」と、ストレートに捉えていた。

ただ、それはあながち的外れな謳い文句でもなく、セオリーからはみ出して、絵を描くサウンド、直感的な瞬発力は、なるほどかな?と、今も思う。



それから、実際に自分もバンドの世界に味を踏み入れ、20代の頃、ついに大阪のクラブクアトロで生のバディ・ガイを観た。
結構、リアルな等身大に体感できる近い場所で観たが、ぶっ飛ぶステージだった。
まず、ステージにスティービーレイボーンのような白人ギタリスト、白人ベーシストらを従えてストラトを弾きはじめ、マイクに向かって第一声が「マザー ファッカー!!」、ビックリしたのなんの。
さらに一曲目でギターの弦がブレークダウン、切れてしまって、グレッグオールマン風の白人のローディがスペアのストラトを持って来た。


曲も、途切れ途切れで、曲中で別の曲に変えたり、やりたい放題のステージは、その少し前に、やはり、生で体験したマットマーフィーの職人的なライヴとは正反対だった。


あげくの果てにはドラムのスティックでギターを弾く曲芸、悪のりして、エリッククラプトンを馬鹿にしたモノ真似、歌真似・・。

ショウとしては、?な内容なのかも知れないが、ぶっ飛ぶライヴだったし、あれでショウを持って行けるバディガイはやはり、かなりのキワモノで、あれは真似するとか、ギターをコピーするという音楽ではないと思った。


ジミヘンドリックスの真似もしていたが、ヘンドリックスより、バディの方が音が軽いタッチで金属的で、エグい・・。たぶん人間の持っているものかと思った。

軽く触れているだけの弾き方で、音はめちゃくちゃデカい音量から、蚊の鳴くような小さな音に、瞬間的にシフトする。

バンドも、ピシャッとブレークダウンする、ステージは鳥肌ものだった。


もう、体感することは難しいステージかも知れないが、もう、一回バディのステージを観たいなぁと思う、今日この頃だ。


バディは85歳、6歳? とにかくまだ、現役だし、自身のクラブ「レジェンド」でも元気な姿が現代ではFacebook等のSNSでも見れる。
この前は、ストーンズのロンウッドと、演奏している姿がFacebookで観れた。
しかし、30年前観た、生バディには遠く及ばない・・。
音の記憶は、いつも自分の音の原動力だ。



では、また、Blues is alright デビッド近藤

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