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    音楽コラム<vol.84> 寄稿:エキサイト中條

    Music&Live RUFFHOUSE

    2022/10/20 17:42

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    35年来の恋人


    肌寒い…いや、もう寒い。

    ほんと一気に寒くなりましたね。気持ち的にはもう冬ですよ。

    暦は10月。秋…人肌恋しくなる、どこかせつなさを伴う季節。

    やっぱり聴きたくなりますよね…

    そうです、浅香唯さんの『セシル』です。



    何を隠そう、私が小学5年生の時、初めてレコードを買った歌手が浅香唯さんです。

    1984年のザ・スカウトオーディションで「浅香唯賞」を受賞した浅香唯さん、翌年1985年に浅香唯として『夏少女』でデビュー。ややこしい書き方してしまったが(笑)。当時の人気ドラマ「スケバン刑事」の3代目麻宮サキでもあります。


    80年代の歌謡界は‷アイドル群雄割拠″の時代。ほんとにたくさんの、かわいいかわいいアイドル歌手がたくさんいた中で、私のハートを射止めたのが『浅香唯』様でした。

    誰が言ったか知りませんが、中山美穂、、工藤静香、南野陽子と共に‟アイドル四天王″とも呼ばれてました。

    某化粧品メーカーのCMで健康的でとびきりの笑顔を見せる浅香唯様、そんな彼女が元気に歌うキャッチーなナンバー『C-Girl』に純朴な少年の心はエキサイト!

    当時のシングルレコードは700円。お小遣い片手にドキドキしながらレコードを買ったのを今でも覚えています。


    そしてその次作が、今回紹介する『セシル』。

    『C-Girl』で魅せたキャピキャピ(死語か…)の夏少女から一変、しっとりせつなく唄うミディアムバラード。少し大人な浅香唯さんにもうぞっこん(死語か…)です。


    -人は大人になるたび弱くなるよね ふっと自信を失くして迷ってしまう

     だから友達以上の愛を捜すの 今夜私がそれになれればいいのに-


    せぇーの、「なってぇーーーー!!」


    なんだか大人になった、いや、ええ歳こいたおっさんになった現在、歌詞がより深く沁み込んでくるような気がします。いやほんと、せつないのよ、大人って…


    まぁ、そんな46歳のおっさんの戯言は置いといて、

    さて、歌詞に出てくる‶映画で見たセシル″とは誰のことなのか…?

    エキサイト調べによりますと、それはジーン・セバーグ主演の映画『悲しみよこんにちは』という映画の主人公セシルがモチーフにされているようです。

    私はまだ観たことがありませんが(汗)、芸術の秋でもあるこの季節、映画も一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか?

    コラムとして書いたからには私も観ます。


    新しいものを追求していかなければいけないと思いつつ、最近の私はどっぷりと70~80年代の歌謡曲やニューミュージックにハマってしまっています。知らなかった曲もまだまだ多いですしね、改めて聴くと当時は思わなかった感情や背景が浮かんできたり、と。

    時代や世代を超える曲がほんとにたくさん生まれた時代だと思います。

    私もたまに言われることがあるんです、「中條さんの曲は情景が浮かびます」と。

    忙しい時代です。音も曲もなにやら忙しい時代です。

    だからこそ、どこか懐かしく心に寄り添える歌を大事にしていきたいと思います。


    ちなみに『夏少女』でデビューした浅香唯さん、今年2022年にプロ雀士になりました。

    ヨーヨーを手にしていた浅香さん、今は牌を手にしてます。

    最近テレビでも見かける機会も増えたように感じていて、変わらない笑顔と可愛さに嬉しく思います。

    なにせ私が初めてレコードを買った歌手ですからね、頑張ってもらわないと(笑)



    今夜もサンキューエキサイト!!

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