音楽コラム<vol.88> 寄稿:わかばやし

Music&Live RUFFHOUSE

2022/11/20 09:27

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皆様こんにちは。わかばやしと申します。


今回ご紹介するのは、ハワイアンのみならずアメリカ本土のカントリー&ウエスタン音楽にも多大なる影響を与えたスティールギタリスト「Lani McIntire」(ラニ・マッキンタイア)です。

なんと僕が担当したコラムでは初のカラー写真!右から2番目です。


Lani McIntire は1904年ハワイ生まれ、1951年没のギタリスト・スティールギタリストで、同年代に活動を共にしたスティールギタリストのDick McIntireは彼の兄です。


以前ご紹介したSol Hoopiiのバンド、「Sol Hoopii’s Novelty Trio」のメンバーとして有名になりましたが、やがて独立し「Lani McIntire & His Aloha Islanders」(バンドは後にHis Hawaiiansに改名)としてハワイのみならず本土アメリカでも活躍しました。


残念ながら彼がスティールギターを演奏している動画が見つからないですが、キャリア後半、バンドでリズムギターを演奏する動画を御覧ください。

(スティールギターはHal Aroma)


・Lani McIntire - Holo Holo Kaa(1940年代)



ハワイでの活躍もさることながら、彼が残した偉業は何と言ってもカントリー&ウエスタン音楽にスティールギターを持ち込んだことでしょう。

カントリー界に初めてスティールギターが吹きこまれたとされるのが(諸説あり?)1928年、Jimmie Rodgersの「Blue Yodel No.2」だと言われています。

彼のこの時の録音が無ければ、後のウエスタンスイング界の巨匠Bob Willsやカントリー界の巨匠Hank Williams達のバンドにスティールギターが入るのが遅れていたかも知れません。


・Jimmie Rodgers - Blue Yodel No.2(1928年)



・Jimmie Rodgers - Take Me Back Again (1930年)



また、カントリー界のみならず、ジャズシンガーのBing Crosbyとの共演もあり、Sweet Leilaniや、後にElvis PresleyなどもカバーしたBlue Hawaiiなどの有名曲を多数残しています。



・Bing Crosby - Sweet Leilani(1937年)



スティールギターをアメリカ音楽に広めた立役者Lani McIntire、色んなところに隠れているかも知れないので是非探してみてください。


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