音楽コラム<vol.93> 寄稿:ホチペディア
プロレススーパースター テーマ曲列伝 第9巻
皆様、ご無沙汰してました。
久々のホチペディアです。
今回のテーマは2月21日に東京ドームで引退試合を行う、"天才"武藤敬司さんです。
「歴代最強のプロレスラーは?」って質問されたら、ワタシは必ず「武藤敬司」と答えています(猪木さんは神様なので別格です)。
その武藤さんが最強だった時期(ホチペディア選)に使用していた入場テーマ曲がこちら。
nWo Triumph/N.J.P. Unit
デンマークのHRバンド・Royal Huntが演奏し、'95年から'97年頃まで使用していたテーマ曲Triumph(https://youtu.be/HXnqlzWh3rs)をヒールターンに合わせてアレンジしたものです。
おそらくRoyal Hunt版Triumphを使用してた時期の武藤さんを最強に推す方は結構おられると思いますが、ワタシはベストバウト連発で神がかっていた'99年の武藤さんの方が最強だったと思ってます。
そして武藤さんといえば、やっぱりこれですよね。
Hold Out/鈴木修
https://youtu.be/vtj2HPcBgDU
このテーマ曲初公開となった'90年4月27日・東京ベイNKホール大会のメイン・武藤敬司&蝶野正洋vsマサ斎藤&橋本真也は初代タイガーマスクのデビュー戦に匹敵する、プロレスの時代が変わった瞬間だったと思っています。
この曲もすごくカッコいいんですが、橋本さんに「ムトちゃんはハゲる~ 頭の先から~」って歌詞付けて歌われるのが嫌で使うの止めたそうです。
更に遡ると、最初の海外遠征から凱旋帰国した時(いわゆるスペースローンウルフ時代)には、誰もが知っているこんな曲で入場していました。
The Final Countdown/Europe
なんとなく後に使用する↑のRoyal Hunt版Triumphと似てませんか?
この時期には相米慎二監督「光る女」という映画に主役で出演したりしています。
この曲も当時の武藤さんにはよく似合っていたんですが、アメリカでストリップを見に行ったらダンサーがこの曲で踊ってて、それから嫌になって使うの止めたらしいんですよね。
武藤さんは入場テーマ曲をコロコロ変える上にグレート・ムタという、もうひとつの顔を持っていたりするので、全部はちょっと無理でしたが代表的なものを紹介してみました。
常々、自分の試合のことを「作品」と表現する武藤さん。
若い頃には「プロレスとはゴールのないマラソン」とも言われていましたが、2月21日のゴールではどんな作品を作り上げてくれるのか、楽しみですね。
それではまた。