
音楽コラム<vol.107> 寄稿:Eloiseカポノ
コラムCross Over 21 第5夜 2026.6.11
ラジオ連動型のコラム第5夜です。
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さて、Boz Scaggs日本公演の興奮も冷めやらぬ6月11日。少し遡る6月8日は彼の82歳の誕生日でした。 まだまだやってくれる予感を感じさせた6都市全8公演。1公演あたり約1時間40分のライヴで、その半数以上がAOR時代のアルバムから。「やはり日本公演はこれでなくっちゃ!」と思った方が大半だったのでは? また2年後に来日してくれることを切に希望します! それまで、こちらも元気でいなきゃですね。
さて、今回の前半はBozも含めた「6月のお誕生日特集」でした。それと訃報が飛び込んできましたので、関連する曲をお届けしました。 後半は、6月10日が「時の記念日」でしたので、「Time」が曲名に含まれる曲をお届けしました。
前半(お誕生日特集)
1. The Rolling Stones / Waiting On A Friend (1981:Tattoo You)
「サックスの巨人」の異名で知られるアメリカのジャズ・テナーサックス奏者、ソニー・ロリンズさんが5月25日に95歳の大往生を遂げました。 半世紀以上にわたりジャズ界の最前線で進化と探求を続けた不世出の巨匠です。 なんと、そんな彼がローリング・ストーンズと共演していたのです。
ミックさんが、ジャズに詳しいチャーリーさん(1941年6月2日生まれ)に「なぁ〜チャーリーよ、誰かええサックスプレイヤーおらへんか?」「ほんなら、ソニーがええでぇ!いまナショナルより売れてるらしいで!」と言ったかどうかはわかりませんが(笑)、推薦したみたいです。実際、レコーディングに来たときに一番驚いたのはチャーリーさん自身だったとのこと。 1947年6月1日生まれのロン・ウッドさんも驚いたことでしょうね。
2. Melissa Manchester & Peabo Bryson / Lovers After All (1980:For the Working Girl)
ピーボ・ブライソン(Peabo Bryson)は「デュエットの王」として数々の名曲を生み出し、いろんな女性とコラボレーションを行っています(単に女好きだったかも? 知らんけど)。 ロバータ・フラックさんとの1983年の大ヒット曲「愛のセレブレイション(Tonight, I Celebrate My Love)」、セリーヌ・ディオンさんとの映画『美女と野獣』の主題歌、レジーナ・ベルさんとの映画『アラジン』の主題歌「ホール・ニュー・ワールド(A Whole New World)」、杏里さんとの「VOICE OF MY HEART」でのコラボなどなど。 そんな中でもAORファンなら、やはりブルー・アイド・ソウル(Blue Eyed Soul)のシンガーソングライター、メリサさんとのこの曲でしょう。
3. DeBarge / I Like It (1982:All This Love)
お兄ちゃんのエル(El)さんが1961年6月4日、弟のマークさんが1963年6月19日生まれ。二人ともとっくに高齢者(シニア)だ! かわいいファルセットで「I Like It」言うとる場合ちゃいまっせ!
4. Boz Scaggs / What Can I Say (1976:Silk Degrees)
日本公演のオープニングは、アルバム『Silk Degrees』からA面の1曲目でした。 私が行った5月30日の広島公演でもやってくれましたが、2曲目への流れがブルースナンバーでちょっと意外だったかも?(盛り上がりが一気に落ち着くような……)。翌々日の大阪〜東京の公演では、アルバム『Middle Man』のA面1曲目「JoJo」へ! やはりこれでないとダメダメ! ボズさん、また来てね!
5. Simply Red / Holding Back The Years (1985:Picture Book)
シンプリー・レッドの代表曲。日本人ドラマーの屋敷豪太さんや、日本人ギタリストのKenji Jammerこと鈴木賢司さんも在籍していました。 リーダーで赤毛のミック・ハックネルさん、なんと6月8日で私と同い年になりました。66歳!おめでとうございます!
6. Hummingbird / Spirit (1977:Diamond Nights)
バーナード・パーディさん、6月11日で86歳になりました。2024年6月6日にビルボードライブ大阪で観た彼は、本当にお茶目でかわいいおじいちゃんでした。 孫みたいな若いお嬢さんに手を引かれてステージにニコニコしながら登場、退場時も同様! とても数々の名演を生んできたスーパードラマーには見えなかったです。 彼がメンバーとして参加していたのが、イギリスのバンド「ハミングバード」。第2期ジェフ・ベック・グループの作品『ラフ・アンド・レディ』のメンバーだったマックス・ミドルトン、ボビー・テンチ、クライヴ・チャーマンにバーナードさんを迎えたグループです。ロック、ソウル、ジャズ、ブルースを見事に捉えたサウンドが展開されています。
7. Jorge Santana / Gracias Madrecita (2012:Gracias Madrecita)
今もアルバムを出し、ライブもバリバリにやっているカルロス・サンタナさんの弟さんです。お兄ちゃんより4歳下の1951年6月13日生まれ。ご存命なら75歳の誕生日を迎えているはずでしたが、6年前の5月14日、69歳を前にお亡くなりになりました。
彼といえば、あの有名なエロチックなアルバムジャケット(検索してみてください)。私はてっきり写真だとばかり思っていたアルバムからの「Sandy」! ラテンフレイバーたっぷりなディスコ・フュージョンとも言うべき曲は、当時ディスコでよく流れていました。 今回は、なんと限定1000枚プレスという、彼にとって最後のアルバム『Gracias Madrecita』をお届けしました。日本語で「お母さん、ありがとう」。1000枚限定発売なんですが、今あまり高いお値段がついていなくて残念。ついつい腰が緩やかに動き出す、軽快なラテンサウンドですよ。
8. Air Supply / Even The Nights Are Better (1982:Now & Forever)
50年前の6月16日に、オーストラリアと日本は「日豪友好協力基本条約」を締結したとのこと。折しも香川県のうどんの原材料はオーストラリア産小麦。今年は不作とのことで、さぬきうどんピンチ! オーストラリアといえば色んなアーティストを輩出していますが、AORサウンドといえば彼らしかいないでしょうね。グラハム・ラッセルさん(1950年6月11日生)、ラッセル・ヒッチコックさん(1949年6月15日生)。いったい「ラッセル」はファーストネームなのか、ラストネームなのか??? 邦題「さよならロンリー・ラブ」、ヒットしましたね。
後半(時の記念日特集)
9. Grand Funk Railroad / Bad Time (1974:All The Girls In The World Beware!!!)
「アメリカン・バンド」や「ロコモーション」のヒットで、「このバンド、ポップなこともやるんだ」と思った中学生のカポノ君。 そして高校生になる前の春休み、さらにさらにポップなヒットチューンが登場! それにしてもアルバムタイトルが笑えますよ。『ハード・ロック野郎〜世界の女はご用心』。
10. Dan Seals / Good Times (1990:On Arrival)
1964年7月11日のR&Bチャートを制覇したサム・クックの名曲を、カントリーシンガーになった元「イングランド・ダン&ジョン・フォード・コーリー」のダン・シールズさんがカバー。1990年8月4日、11日と2週続けてBillboardのカントリーチャートでナンバーワンに! でも日本盤は出ていないし、話題にもならないカントリー。どうして日本人の肌に合わないのか?
11. Styx / The Best Of Times (1981:Paradise Theatre)
「悪い時」「良い時」に続いては「最良の時」! 「Mr. Roboto(ドモアリガト ミスターロボット)」で有名なイリノイ州出身のロックバンド、スティックスの1981年のヒット曲(最高位3位)。デニス・デ・ヤング(焼きそばみたいな名前ですが・笑)が1999年に脱退してからは、この曲をライブで2024年までやっていなかったとのこと。そう、STYXは今も現役なんです!
12. Al Stewart / Time Passages (1978:Time Passages)
「猫の年(Year Of The Cat)」が大ヒットしたグラスゴー出身のアル・スチュアートさん。があまりにもヒットしたもので、レコード会社から「同じような感じにしてくれ」と圧力があったとのこと(笑)。 本人も自身の曲なのに「好きになるまでに時間がかかった」というこの曲。アルさん、本当にいい曲ですよ!と声を大にして言いたいです!
若き日のボズさん、カッコ良すぎます。
何て言えばいいんだ!What Can I Say?
