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音楽コラム<vol.43> 寄稿:つむじん
ブルーグラスの歴史と歩み(1)
全何回になるかわかりませんが、今回のコラムから複数回にわたってブルーグラス音楽の歴史や歩みについて、ゆっくりと深堀りしたいと思います。
以前のコラムでブルーグラスはアメリカ南部、アパラチア山脈一帯で生まれた音楽、といかにも歴史が古そうな感じで書きましたが、実はブルーグラス音楽の誕生時期は大体1940年前後で、大きく2つの説が有力です。
一つは、1939年にBill Monroe and His Blue Grass Boys が結成された時期にブルーグラス音楽が始まったとする説、もう一つは、1945年に5弦バンジョー奏者の Earl Scruggs がビルのバンドに参加した時期からブルーグラス音楽が始まったとする説です。
Billは、上記のバンドを結成する以前から、オールドタイムを演奏する兄のCharlieとのバンドであるMonroe Brothersで、マンドリン奏者としてすでに有名でした。せっかくなので今回はこのMonroe Brothersの演奏をご紹介します。
皆さんご存じ「聖者の行進」です。基本の2拍子はその後のブルーグラスにもそのまま受け継がれています。ギターとマンドリンだけのシンプルな構成ですが、ギターのベースラインとマンドリンのバッキングが秀逸で2人だけの演奏とは思えないクオリティです。
これは元祖オールドタイム、という感じですが、実は最近のアーティストも同じような試みをやっていて非常にかっこいい。特にChris Thile & Michael Daves なんかは遊びにあふれててたまらなくしびれます。是非聞いてみてください。