音楽コラム<vol.75> 寄稿:Eloiseカポノ
My favorite concert NO.2
The J. GEILS BAND / One Last Kiss from album "Sanctuary”
私がコンサートの警備のアルバイトをしてきた中で、一番興奮したのは、1980年6月に初来日したThe J. GEILS BAND。
この年、1月に「Love Stinks」が発売され、ヒットした中でのライブ!否が応でも、期待が高まる。
彼らの音を初めて聴いたのは、高校3年生の時。アトランティックレコードから出した最後のアルバム「Monkey Island」
サウンドはブルースロック。ブルースハープ担当のメンバーもいたりする。ホーンも入ったりして、なかなかいい感じ。次のアルバム「Sunctuary」でEMIに移籍してから、ちょこっとポップなサウンドも展開したりして、さらに押し進めたのが、「Love Stinks」
来日後に出た、「Freeze Frame」Center fold 堕ちた天使が、折りしも、MTVの台頭と相まったこともあり、全米No.1となった!
おそらく、この曲は、読者の方も聴いたことがあるはず。
彼らは、元は、70年代半ば、全米でもっとも観衆を動員できるライブバンド、70年代のロックンロールバンドとも言えるバンドだった。
そんな情報を知ってるので、バイトがすごく楽しみだった。
PAもそこそこのボリュームがあったと思う。いつも思ってたことだけど、この積み上げた物をまた元通りにトラックに積み込まなきゃならないと思うとコンサートはあまり長引いて欲しくないと!
会場(愛知県勤労会館)はコアなファンでその座席の半分が満杯(笑)彼らには席は必要ないのに。
のっけから、その観客は総立ち!
ライブは、約1時間半ほどだった。ステージ上を右に左に駆け回る、ボーカルのピーター・ウルフ!
フライングVをかき鳴らす、ジェローム・ガイルズ。
ハープを吹きまくる、マジック・ディック!
アンコールが始まったが、引っ込んでは出てくる!また引っ込んでは出てくる!止まらない、何回やったことか(笑)結局1時間近くもやった!最初から、本編を長くしとけよとバイトが終わったら、仲間と話したことを覚えてる。